プロジェクト進捗8


光の見えるアイマスクについて6


前回発見していたエコカイロを作成出来るキットがAmazonで発売されていたので購入した。

「実験くん」という名前の、小学生が科学の実験をすることができるよう予め必要な材料が揃っている実験キットである。しかし、この実験キットでもちゃんと繰り返し使用できるカイロを作れるとのことで購入した。

箱の中には上の写真のものが入っていた。箇条書きで中身を挙げると、
・酢酸ナトリウム(3袋)
・計量カップ
・パッチン金具(中の液体を結晶化させるのに必要)
・結晶のタネ(正体は酢酸ナトリウムの粒)

また、前回の検索結果でこのカイロを作るのに真水が必要であると調べたが、このキットは一般家庭の水道水を使ってもカイロを作ることができるらしい。説明書も付属していたので作成の難易度はそれほど高くないと思われる。そして作成するにあたって説明書を読みこんでいた時にこのエコカイロの仕組みと中の液体の正体も同時に判明した。

それは、「酢酸ナトリウム三水和物」と呼ばれるもので、この化合物は本来であれば58℃以下の環境では結晶状の物質として存在するものであるが、ゆっくり温度をさげていくことで58℃を下回っても結晶化せず、液体の状態を保つことができる「過冷却」という現象を引き起こすことで液体の状態を保っている。そして中に内包している金具(衝撃を与えることができるのであれば何でも構わない)で衝撃を与えることで結晶化を任意で引き起こし、発熱を促すことでカイロとしての役目を果たす。そして発熱が終わったら熱湯で再び58℃以上に温めることで液体へと戻り、過冷却の状態にすることでほぼ無限にカイロとして使用することができるという仕組みである。

通常の水道水でも同様にゆっくりと温度を下げることで0℃以下になっても氷にならない現象を作ることができるらしい。


このキットを使ってアイマスクを作成する計画


このキットは酢酸ナトリウムが入っている袋をそのまま利用してカイロを作るようだが、今回のプロジェクトではこれでアイマスクを作らなければならないので、アイマスクとなる袋を別で作らなければならない。恐らく量も一袋では足りないので色々計算が必要になるかもしれない。
熱や衝撃に強いビニールの素材を使ってアイマスクのガワを作ることからまずは始めることにする。ある程度候補として挙げておいた素材で検証を行う。

また、この実験キットも決して安くはなかったのでできる限り失敗がないうちにアイマスクとして完成させたい。