プロジェクト進捗12


光の見えるアイマスクについて10



ようやく土日に晴れたのでついに酢酸ナトリウム水溶液を作る実験を行った。用意するものは以下の写真の通り。

・実験くんパッチンカイロ作成キット
・底の深い鉄製の鍋
・漏斗
・ポータブルコンロ
・割り箸
・耐熱グローブ
・作っておいたラミジップ

以上の道具を使って作成していく。

まずは酢酸ナトリウムを作ったラミジップに移し入れる。この時、入り口が狭く上手く入れられなかったので漏斗を使って割りばしで奥へ詰めながら入れていく。実験くんの説明書を参考にしながら作成を行っていく。

ラミジップに粉を詰め切った物がこの写真である。本来であれば80gで作ることを想定された配分で実験くんの説明書には記載されているのだが、接着材を使っている都合上半分の40gしか入らなかったので他に必要な材料についても半分ずつ入れることになった。

ここで先ほどの酢酸ナトリウムを移し替えたラミジップに水を入れる。またこの写真では説明書に記載された水の量20ccの半分の10ccを入れれば良いはずであったのだが、初めての実験だったこともあり実はこの後に水の量に不安を感じて水を追加してしまい、15cc入れてしまっているのである。このせいで実験は軽く失敗してしまったのだが、それは後に説明する。
そして水を加えた酢酸ナトリウムを水溶液にするために鍋に水を張り、湯煎する作業に移る。しかし、説明書に注意書きがあるようにお酢のような酸っぱい刺激臭があるとのことなので先ほどの写真に出てきたポータブルコンロで外で湯煎する作戦を考えた。しかし、ポータブルコンロの火力に不安があったのでまずは台所のコンロで一度水を沸騰させてから外に移動して湯煎するという作戦で行った。

そして酢酸ナトリウムが完全に溶け切り、酢酸ナトリウム水溶液となったのがこの写真である。外での湯煎の様子は手が足りなかったので撮影ができなかった。そして常温まで乾いたタオルの上で冷ましていく。この時、ゆっくりと冷却が進むので本来ならば結晶化しているはずの温度58℃を下回っても液体の状態を保つ「過冷却」という状態まで放置する。この時、刺激を与えてうっかり結晶化させないように安静に冷ましていく。

触っても熱くない程度に冷めるまで1時間ほどかかった。そして冷めても液体の状態を保つことができていたので「過冷却」の状態にすることには成功した。そして最後の仕上げとして実験くんの説明書での名称「結晶のタネ」を記載された量の半分の2粒を入れた瞬間結晶化し、温かくなったのがこの写真である。パッと見では完全に成功したようにみえ 見えているのだが先ほど述べたように水の量を増やしてしまったせいで結晶化しきらず液体のままになってしまっている部分ができた。おそらくは濃度が薄くなってしまい、結晶化をさせるための水溶液のバランスが狂ってしまったことが原因であると考える。しっかり結晶化もして温かくなり尚且つボンドを塗った部分の窓も維持できていたので作り方自体は間違っていなかった。しかし、水の配分を間違えてしまったことだけが失敗の原因である。次は水の量をしっかり半分にして作り直す所から始める。